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友達の婚約記念写真を撮る機会があり(深夜のマンハッタンでの撮影は楽しすぎた)、NY にあるレンタル屋さんで伝説のポートレートレンズこと EF 85mm F1.2 II を借りて撮影してきた。ボディは EOS R6 MarkII で、元々持っている EF-EOS R マウントアダプターを使用。このレンズの体験が良すぎてフィルムでも試してみたくなり、表題のようなことを考え始めた。
普段使いしている GR1s に加えて EF マウントのボディを購入すれば、手持ちの EF レンズも活かせるのではないかと思っている。EF マウントではシグマ製のレンズを 2 本所有しており、主にフィルムのスキャンに使ってきた 70mm/F2.8 Macro と、「ライトバズーカ」こと 100-400mm/F5-6.3 が防湿庫で眠っている。ライトバズーカはスポーツ撮影に使うことが多かったが、フィルムで使ってみるのも面白いかもしれない。
調べてみると、キヤノンは 1987 年の EOS 650 から 2004 年の EOS 7s に至るまで、17 年にわたって 35mm フィルム向けの EF マウントボディを発売していた。最後まで生産されていたのは 2000 年発売の EOS 1v とのこと。初期のモデルはシャッター幕の加水分解が発生してしまうようで、手に入れるなら対策されているモデルが良いかなと思っている。
面白いのが EOS3 などに搭載されている視線入力による AF 操作。ピントを合わせたい位置をファインダー内で見つめるだけで機能する AF で、使い勝手に賛否両論はあるもののロマン溢れる技術だと思う。2021 年発売の EOS R3 に搭載された技術の祖先が、30 年近く昔に発売されたフィルムカメラに備わっているとは思わなかった。
モデル名 | 発売年 | フォーカスポイント数 | 最速シャッタースピード | 中古価格 |
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EOS 650 | 1987 | 1 点 | 1/2000 | $50 - $100 |
EOS 1 | 1989 | 1 点 | 1/8000 | $200 - $300 |
EOS 5 QD | 1992 | 5 点 | 1/8000 | $150 - $250 |
EOS 55 | 1995 | 3 点 | 1/4000 | $100 - $200 |
EOS 3 | 1998 | 45 点 | 1/8000 | $300 - $500 |
EOS 1v | 2000 | 45 点 | 1/8000 | $500 - $800 |
EOS 7s | 2004 | 7 点 | 1/4000 | $200 - $300 |
ざっくり調べてみて、代表的なモデルとその特徴、アメリカでの最近の中古価格はこんな感じ。EOS 55 以降に発売されたモデルは加水分解問題が対策されているらしい。実機を触りながらじっくり比較してみたい気もしつつ、状態の良さげな EOS 7s が Etsy で $200 だったりもするのでサクッと買ってしまうかという気もしている。